100回国風盆栽展前期

休みを利用して国風展前期へ足を運んだ。

3日目の午後ということで空いているだろうと予想していたが、会場にはそれなりに来場者がいて驚いた。

初日も大雪の中でも約2000人の来場があったらしく、2日目も1500人ほど。今日も同程度ではないかと関係者から聞いた。

100回展という節目の年で展示数が増えたこともあり、展示がぎゅうぎゅう詰めになっているのは致し方無いかもしれない。博物館疲労(ミュージアム・ファティーグ)を引き起こしやすい展示方法だが、企画展じゃなく年に一度の展示会である以上、この形式はこの先100年も変わらないのだろう。

個人的な出来事としては、今年も国風賞に携わらせていただけたことが何より嬉しい。一昨年の真柏と昨年の真柏。そして今年の花梨と3年連続の国風賞に関わることができたのは、職人冥利に尽きるありがたい経験だ。もっとも、あくまで日陰の存在なので、ここでこっそり書く程度にしておく。

花梨の見事な枝ほぐれは愛好家さんが毎年葉刈りを繰り返して仕上げたもの。合わせた鉢は初めて使用した平安東福寺による唯一無二のサイズだ。卓は小川雄山で黒松の添えに用いた卓は安達祥山。樹、鉢、卓その全てが噛み合った完璧な設え。国風賞に相応しい飾りでした。普段なかなか触れることのない道具に触れられるのも国風展ならではありがたさと改めて感じる。

前期では5席の手入れをさせてもらい、いずれも評価の高いものばかりで、会場でも多くの方にご覧いただけた。緋梅の3展飾りは開花時期が見事にあい、特に見応えのある展示だった。

道半ばの盆栽人生ではあるが、100回というメモリアルイヤーに立ち会えたことに、ただただ感謝しかない。