土用期間を終えて植替えシーズン。
正直なところ、土用期間の迷信を本気で信じている盆栽屋は、ほとんどいないと思う。「土を司る神様が土中にいるから、土いじりは避ける」というのは、日本に古くからある風習のひとつだ。
思えば日本にはこうした験担ぎや習わしが本当に多い。事始めは大安。春秋彼岸とお盆のお墓参り。初詣。お節料理、節分、冬至の柚子に土用の丑の日のうなぎ。日常に目を向けても、玄関や水回りの掃除、トイレの神様。夜に爪を切らない。畳の縁は踏まない、サッシのレールも踏まない。魚の頭は右向き。渡し箸はしないなど・・・・。
気にし始めるとルールが多過ぎて、正直ちょっと息苦しくなることもある。人間関係に支障が出るほど窮屈に感じる瞬間もある。それでもつい守りたくなってしまうのは祖母譲りの性分なのかもしれない。
もっとも、どれだけ験担ぎしても、悪いことは起こる。我が家なんてこれまで盆栽泥棒に4回も入られている。こんなに泥棒被害あう家も、そうそうないだろ。
それでもやっぱりこうした美しい風習や感覚を、当たり前のように大切にできる日本人であってほしいと思うし、合理性だけでは測れない価値を、受け継いでいける国でいてほしいな。
こういう価値観を壊す人間には、正直ここは君たちの居場所ではないと言いたくなる。盗みをする人に何を言っても無駄かもしれないけど、日本には増えてほしくないな。
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