老化によるメタ認知能力の低下は仕方ない。
8-9割のお客様は70代以降の高齢で、コミュニケーションの取り方も現役世代と同じようにはいかないのは当然。高齢のお客様との会話は、さまざまな脳の働きをいかに理解し、それら自然な変化を汲み取るか。経験を積んだおかげで処世術もそれなりに身につけた。平松類さん著「老人の取扱説明書」はまさに名著であり、疑問や試練にあたる度に繰り返し読んでいる。
過去にブログにも書いたが、高齢者の話は時に鵜呑みにできない罠が潜んでいる。10年前の話をつい最近の出来事であるよう話す。時間軸がバグっているのだ。そして同じ話を繰り返す。更新されない記憶の思い出を擦りまくる。対する聞き手のリアクションは「初めて聞きましたー」と微笑みがえし。「前も聞きました」なんて言ってしまえば、相手は萎縮し、心を閉ざし、孤独な世界に入り込んでしまう。「思いやり」の心で愛情を持って丸っと全てを包み込み、いつしか仏の心を養うのだ。
ただいつの日か、自分も認知機能や前頭葉の機能が衰え、相手の心を消耗させてしまう日が必ずと来る。そんなことを帰りの車の中でぼんやり考えた。
メタ認知機能を維持するのは難しいので、相手に「その話前も聞きましたよ」と遠慮なく言わせる構図を作ればお互いにダメージが少ない関係を築けるのではないか。それで考えた策は、ちょっと控えめな姿勢で「前も話したかもしれないけど」と前置きをすること。この癖をつければ、「確かに前も聞きました。」と相手に回答の機会を与えることができる。
この術を思いやりトークの習わしとして定着させるべく広めていこう。「前も話たかもしれないけど〜(2秒空ける)」
そして世界はやさしさに包まれる。かもしれない。
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