彫刻

お世話になっている盆栽園にて出張仕事。そこには掃除や草取りなど盆栽周りの仕事をしてくれる70代半ばの男性がおり 盆栽が好きというわけでもないのだが 縁あってそちらでパート務めをしている。

その方 昨年末から真柏のジンやシャリの彫刻をすることになり 今日も電動彫刻機を使って黙々と削り出している。

本来職人がする作業を 盆栽と無縁だった人がやり始めたかというと その方本職が料理人で 現役時代は氷の彫刻なども製作していたということ。 試しに彫らせてみたら器用に彫刻をするもんだから とそれ以来真柏のジンシャリ作りを任されているのだ。

お金が取れるほどのセンスと技術にはまだ遠いが 本人も楽しんでやっているようなので 数をこなして本物の表現を身につけていけば 立派な戦力になるのだと思う。

技術というのはいつどんなシチュエーションで活かせるか分からないものだとつくづく感心。盆栽の技術が盆栽以外で活かせる舞台があるだろうか。まだ見ぬ可能性があると思うと楽しみだ。