長月から神無月

8月の流行病感染からしばらく鼻や喉に違和感があったが 9月も終わりになったところで その症状もようやく治まった。

9月は通常運転で仕事をし 休日はお彼岸参りや美術館周りに忙しなく動き回る。

「星と怖い神話」のプラネタリウムと念願かなって訪れたMIHOミュージアムが9月のハイライト。小学生以来のプラネタリウムは黒電話からスマホくらいの技術進化があり 180度の空間演出に驚愕。おじさまが行くプラネタリウムも悪くない。

盆栽の方は相変わらず7割が真柏の仕事で たまの五葉松の仕事となると 妙に感覚が異なり 思考が戸惑う。

真柏の改作じみた作業は枝を1/3に剪定したところで半年もあれば 葉は旺盛に茂り 棚枝ができてしまう。それに対して五葉松はそうはいかない。中芽が吹きづらいので 間伸びした枝さえも切らずに苦戦しながら有効活用。

そう考えると真柏は初級者パズルで五葉は上級者パズル。とか言ったら全世界の真柏フリークに怒られるかな。

ただ 国風展の真柏の展示数が前回や前々回などに比べて倍になっている状況を見ると 盆栽=真柏のイメージになってくるのも時間の問題。

真柏は嫌いじゃないんだけど 10年以上前にTHE造形作品の雰囲気に吐き気を催しており その感覚は今でも思い出せるもんで それなりに強い拒否反応だったんだろうなぁ。

しかし 作ることの頼まれ仕事は断ることなく 真柏だろうが何であろうが良い作品になるよう最善は尽くすのが職人仕事ですのでね。頑張りますよ。

来年2月の国風展の手入れもぼちぼちはじまっています。今年も良い樹がエントリーされてますよ。