禁酒92日

前回の投稿から43日間途絶え「いったん しおりを挟みます。」からの再開タイミングを逃してしまい6月に入ってしまった。

順調に禁酒は続いており 解禁日を待ち遠しくも日々盆栽と共に過ごしています。

何か挑戦する時の「継続ルール」に関して 辛さより楽しみが勝る傾向があり 今回の「100日禁酒」や昨年挑戦した「1週間水断食」も苦しいとは感じなかったのだが 期間を設けない物事 このブログもそうだが 毎日書こうと自分で決めたルールに ある時ハタと飽きてしまう。飽きたら最後 距離を置いてもう一度火が大きくなるのを待つしかない。不規則な飽き性のようです。

久方ぶりのブログなので景気のいいことを書こうと思ったのですが 都合よくそんな話が生まれることもなく 日常の一コマをまた日々記録として書いていきます。

今日はとある盆栽園での出張仕事。中品小品サイズの真柏の針金整枝。この時期に針金整枝ができる樹種は真柏くらいといえど こちらの園 売れ筋なのは分かるが年中真柏の仕事が多い。

そんな園なので仕入れも真柏中心なのだが 直近で仕入れた真柏が実におしゃれなのである。中品サイズの山取り。板シャリがヒラリヒラリと捻転し 鉢の中で管理された年数も古く 蔵人好みの品格高い細幹の単幹模様木。

一眼見て欲しい 少し手を入れたらもっと品良く美しい姿になるなぁと分かる。だがここで相手に分かりやすい素振りは抑えなければ。「とても良い樹ですね。」とサラッ。反応を見つつ購入した経緯や状態などを確認。そして最後に「ちなみにー どのくらいするんですかー」と。

げっ!? 思ってた倍以上!真柏の高騰はこの10年続いてはいるが 半値以下の予想をしてしまう時代遅れの自分に失望。そんなに高買いする業者さんじゃないし 上手に仕入れる人なのに この仕入れ値なのか・・

それもこれもチャイナマネーのせい。彼らと勝負しきれない差ができてしまったようです。

この樹を自分のお客様にお勧めしたい。本筋の樹を持っていてもらいたい。だがお客様もこの樹の良さを理解し所有するレベルにはまだ達していない。残念だが今の自分では力不足。と意気消沈していた矢先。

チャイニーズ登場。「森さーん その樹いい樹ですねー。いくらなんですかー?〇〇さんに電話で値段聞いてみまーす。」「〇〇万円って言ってましたー。買おうかなぁ。」

撃沈・・。盆栽界の相場はチャイニーズによって動かされてしまっている。現実はそういうことだ。

「森さーん。今チャイナにいる同業者に聞いたら〇〇万円ならって言われちゃいましたー。」

俺の予想価格のさらに半値・・。チャイニーズよ。まだまだ君らはこの樹を理解できるレベルには達していないようだ。

君らにこの樹が持つ品格を理解する日が来ないことを願う。