金銭感覚

資産家の感覚というのは 理解しようと思っても 想像の域を越えているので 産まれた環境からやり直さないと理解しきれない部分が多分にある。

会社員とパート 地方都市団地一般量産型両親に平均サイズ男子として育てられた私としては 盆栽愛好家によくある資産話についていけない というか スケールが把握できないことがある。

しかし どれだけ資産があっても 目減りしていく恐怖というのは ない人間よりも強く感じるらしい。

「Die with zero」というベストセラー書籍があるが 貯めたお金がピークを迎えるのは70歳で それでもそこから目減りしていくのが怖いんだとか。

小学生の頃から通帳を見るのが楽しみな守銭奴小僧だったが 30を過ぎた頃からは正しく使う感覚も少しずつ身につけようと5K +1K(経験・健康・教育・家族・感謝+寄付)のルール内に当てはまるものには気持ちよく支払う意識を高めてきた。

盆栽にお金を使う愛好家にとって 盆栽の存在ってどのあたりになるのだろう。毎年年間1000万円使う愛好家 年100万でも十分。年30万で家族から不満を持たれる方 年1万円で幸福度高い方もいる。それら身近でお付き合いさせていただく方々を見ても 幸福度に大きな差はないように見受けられるのだ。

盆栽は資本の賜物のように見られがち。でも 物質的価値があるものが良いものという判断基準ではなく 自分の心を込めたものには市場価値にはのらない価値が生まれる。その事実を心のどこかに忘れずにいたい。