見えない陰

同じ樹種で 樹形や枝のほぐれからして こちらの方が見た目はいいんだけどなぁと前から不思議に思っていた樹がある。

というのも もう片方の樹は日本で一番大きな展示会で賞をもらっている樹であり 名実ともに認められた実績がある。

しかし私好みの気になる樹は一度もどこの展示会にも出したことが無いのだと聞く。こんなに良い樹なのにどうして?

そんな疑問の答えが植替え時に判明。見えない部分に陰を持つ樹だった。

表向きは見事なまでにパーフェクトな姿なのだけれど 実は・・という種明かし的な見せることができない点が。

古くなればなるほど健康な状態で樹を維持していくことの難しさがある。適切なメンテナンスや病害虫から守る術。それでも救えないケーそがあるのは 樹の寿命として受け入れなければいけないこと。

あるある言いたい。盆栽あるある言いたいー。

枯れてくれたら諦めがつくが 完全に枯れないのが植物の生命力。盆栽として美しく生きるには 職人と二人三脚で管理していくのがベストだよ。