幹肌

長年盆栽に携わっているが 知識不足なのかたまたま稀なケースに出くわしているのか 新たな発見がしばしばある。

本日手入れを始めた黒松。大型の模様木で幹の直径は20センチほどあるふと幹で構えが良く 4、5年で銘木になりそうな素材。

ただ そのふと幹に不釣り合いとも言えるのが幹肌の皮。樹の古さを表す皮だが 通常の皮の1/3ほどの大きさのだのだ。

太い幹に細かい肌。見慣れないためか違和感を感じてしまう。

黒松には亀甲性 荒皮性 岩石性といった幹肌の種類がある。しかし今回手入れをしている幹肌がどれにも当てはまらない。

五葉松の幹肌が小さく細かいのは鉢で何十年と持ち込んで育てた歴史が現れているなぁと感心するのだが 黒松の肌が細かいというのはどうもしっくりこない。

はて この肌性はなんなんだ。