今年を思い返すと平日園にいることがほぼない。平日日中はこんな静かなんだ。なんてお客さんのような感想がでるくらい。

開園10年を再来年に控えているが 園内にある自分の盆栽は5、6本程度で過去最小の本数。盆栽園としての体を成さず 存在意義を問う日々に本人も若干諦めかけている。

土日のみの開園を貫き 他人に気を使わない職人スタイル 落ち葉掃除は大変だけど 公園に住んでいるような環境は贅沢だなぁと。

仕事の合間 先日買った竹の手入れをした。矢竹。朱竹。鳳尾竹。の3種類。

竹の盆栽が国風展に展示されていたのは第49回と第50回の45年前と記憶している。姫孟宗竹の盆栽で 鉢の上で竹林が美しく表現された作品だった。

草ものと言われてしまいがちな竹を 樹木の盆栽に引けを取らない風格まで作り上げた作品。素晴らしかった。

購入した3種の竹で 美しい景色を作り出すことは時間をかけても不可能だが 手を入れて 石付きのように変わり鉢に植え付ける。本来植え替えは4月だが 根は解さずに鉢替えの要領でそっと植え替え。手頃に楽しむには上々な出来栄えかな。

そのうち姫孟宗竹の盆栽を扱ってみよう。手間と月日をかけて作る竹林の景色 そのひと鉢を鑑賞し過ごす時間を楽しみたい。