懸崖真柏の仕事。この樹も国風用なのだが
かれこれ8年は見てきた樹でもある。
樹格が上がったのはこの3、4年ほど。
そうやく国風に挑戦できるまでになった。
同じ樹を見させてもらうのは幸運でもある。
盆栽を絵画と捉えると 私のような画家が絵を描き
その作品を完成させるために毎年色を加えて細部の描写を
書き足していくようなもの。
しかし愛好家の中にはそのことを理解できない方が多くいて
自分で不必要なものを書き足したり 違う配色で塗ったり
消し変えたりしてしまう。
作品はいつまで経っても完成されず その価値は上がったり
下がったりを繰り返していくだけ。
作品作りの工程を理解するレベルの愛好家に出会えるのは
なかなか幸運なのです。